SPRとEPRは何を分けているのか
USB Power Deliveryでは、従来の電力領域と100Wを超える拡張電力領域を分けて理解すると、140W・180W・240Wという表記の意味を追いやすくなります。USB-IFはPower Deliveryの概要で最大240Wまでの電力拡張と、28V・36V・48Vという固定電圧を案内しています。
100W20V × 5A
140W28V × 5A
180W36V × 5A
240W48V × 5A
100Wを超えると何が変わるのか
100Wを超える電力は、単に同じ20Vで電流だけを増やしたものではありません。Revision 3.1で28V、36V、48Vの固定電圧が追加され、それぞれ140W、180W、240Wの最大電力に対応する構成が導入されました。
「PD 240W対応」=常に240Wで充電、ではありません。 実際の契約電力は電源、ケーブル、受電機器が共通してサポートする能力に制約されます。
140W・180W・240W表記を読む順番
- 受電機器が必要とする最大入力と対応PDプロファイルを確認する。
- 充電器の単一ポートが必要な電圧・電力を提供できるか確認する。
- 100Wを超える場合は、ケーブルがEPRの対象となる電力を扱えるか確認する。
- 複数ポート充電器では、同時使用時の電力配分が別条件になっていないか確認する。
現在の仕様名との関係
240W拡張の導入を説明する歴史上の基準はRevision 3.1です。一方、USB-IFの文書ライブラリには2026年5月20日付でUSB Power Delivery Specification Revision 3.2 Version 1.2が掲載されています。機能の導入時点と、現在配布されている仕様文書の版は分けて表記します。
参照した一次情報
- USB-IF — USB Charger (USB Power Delivery)
最大240Wと28V・36V・48Vの固定電圧を確認。 - USB-IF — USB Power Delivery Document Library
現在掲載されているPD仕様文書を確認。